新しい年を迎えて心も新たに

 明けましておめでとうございます!
 雅楽はおめでたい曲として様々な場面で演奏され、BGMとして流されています。お正月には特に耳や目にする機会が多いのではないでしょうか。NHKで毎年元旦の朝に放映される舞楽の放送では今年はコロナのためか、過去の演奏の様子が放送されていました。

 平安時代 701年(大宝元年)治部省のなかに雅楽寮が設けられ、雅楽は宮中の重要な儀式や年中行事に欠かせないものとして継承されてきました。752年東大寺盧遮那仏の開眼供養会で演奏会が行われたことは有名ですが、その後、四季折々の年中行事の際に演奏されるようになっていったようです。
 
 昭和30年には、宮内庁楽部の楽師が演奏する雅楽は,国の重要無形文化財に指定され,平成21年には、ユネスコ無形文化遺産保護条約「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に記載されました。これにより日本の雅楽は、人類が将来に渡って継承すべき文化であり、歴史的,芸術的にも世界的価値を有するものとして認められています。

 私たちは雅楽を演奏するものとして、我が国の伝統文化を、責任を持って次世代に継承していくために、これからも維持・発展・に努めていかなければならないと新年に際し改めて感じました。