道後温泉を目指してドキドキ旅
道後温泉を目指して高松中央インターから車で走ってみました。
途中、松山城に寄りました。江戸時代がらある天守が魅力的です。山頂までは、ロ−プウェイで8合目まで登り、残り徒歩で天守を目指しました。城内は、午後5時までなので、急ぎました。
さて、目的地である道後温泉まで移動して、近くのパ−キングに駐車しました。道後温泉本館は、最近リニューアルされましたが、日本最古の温泉の雰囲気を醸し出していました。
また、日本書紀や万葉集にも登場し、聖徳太子も訪れた伝説があるそうです。ここのお湯は、サラットしており、真ん中の大きな丸い湯出し口が印象的でした。
夏目漱石も小説を書くために、ここに逗留していました。小説の中で、相手の女性に心を伝える時に「月が綺麗ですね」「雨が止みませんね」と言う言い回しがあるそうです。
次の日は、帰りの途中にある今治城に寄りました。藤堂高虎が築城され、海水を引き入れた巨大な水堀が印象的でした。
続いて立ち寄った所は、最近人気のビュースポットの香川県観音寺市の高屋神社です。
「天空の鳥居」とも呼ばれる鳥居越しに見る町並みと瀬戸内海の風景は、多くの人が見惚れていました。
最後に立ち寄った所は、近くの父母ヶ浜です。
三豊市にあるロングビーチで、干潮と夕日が重なる時を狙って下の方からシャッターを押すと水面が鏡のようになります。ちょうど日没前でしたのでナイスビューになりました。
2日間のダンガン旅でしたが満足しました。また、デ−トで「月が綺麗ですね」を使ってみてください。
タグ:tommy
五人囃子と五楽人
今年もあちらこちらでひな人形が飾られているのを見ました。お内裏様とお雛様だけのものから立派な段飾りまで様々な形がありますね。
さて、時々五人囃子が火炎太鼓、鞨鼓、篳篥、龍笛、笙を演奏している雅楽バージョンの雛飾りを見かけます。雅楽を演奏するものにとってはうれしいですね。でも、本来の五人囃子と違うんじゃないの?という疑問も残ります。
調べてみると雅楽バージョンのものは五楽人という雅楽を演奏する成人男性で、五楽人が飾られる雛飾りもあるんだそうです。ひな人形は宮中の結婚式の様子を表現したもの。宮中の結婚式では雅楽が演奏されるので、決して間違いではないんですね。
一方で、一般的な五人囃子はどんな音楽を演奏しているんだろう?という疑問を昔からもっていました。五人囃子は太鼓、大鼓、小鼓、笛、扇を持った少年がいます。こちらも調べてみると能楽を演奏しているんだそうです。
そういえば!和鳴会の僧侶の多くが所属する真宗興正派の本山、興正寺の報恩講(親鸞聖人のご命日法要)の最終日のお斎(おとき:食事を伴う儀式)の際には仕舞という謡いだけの能楽が披露されます。そして女性ではないですが、羽織袴姿の男性が丁寧な作法で食事を運んだり、長柄銚子や加調子など三人官女が持つもので飲み物を注いでくれます。
ちなみに前方では一段高いところで、お内裏さまとお雛様ではないですが、ご門主様とそのご息女・嗣法さまがお畳の上に座っておられます。
雛飾りは日本の伝統的な宴席の姿なんですね。そしてその様子をリアルに体験できていることをうれしく思います。
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仏教と雅楽
雅楽といえば、宮内庁や神社というイメージがあり、お寺で雅楽というと意外に感じられるかもしれません。
そもそも、雅楽は、聖徳太子の時代に仏教と共に中国大陸及び朝鮮半島を経由して伝わってきたと言われています。
奈良の「東大寺」では、天平時代の聖武天皇による大仏開眼供養の際に雅楽が演奏されたとの記録が残っています。また、大阪の「四天王寺」では、聖徳太子の命日に行われている千四百年の歴史を持つ聖霊会において、声明法要と舞楽が一体となった古の大法要を今に伝えています。
文化財においては、国宝にあたる知恩院所蔵の『阿弥陀二十五菩薩来迎図』や高野山所蔵の『高野山聖衆来迎図』に、阿弥陀如来の周りを囲む菩薩が笙や篳篥・龍笛・鞨鼓・太鼓・鉦鼓等を奏でながら極楽往生を願う者の前に現れる姿が描かれています。
世界遺産でもある京都の宇治の「平等院鳳凰堂」にも、木造の阿弥陀如来坐像を取り囲むように壁を飾る浮き彫りの菩薩像の雲中供養菩薩像52躯が配置され、その内の27躯が笙や篳篥・龍笛・鞨鼓・太鼓・鉦鼓等の楽器を奏でる姿があります。
そして、雅楽の曲の中には、仏教に関連する曲名が付いたものや曲の背景に仏教と関連するものがあり、『迦陵頻』・『菩薩』・『陪臚』・『散手』等がそれらに当たります。舞楽の『迦陵頻』では、子供が五色の鳥の羽を付け、手に打楽器の銅拍子を打ち鳴らし、飛び跳ねる動作を繰り返しながら舞います。これは、極楽浄土にいる鳥の迦陵頻伽が、釈迦が説法をする道場に飛んできて舞った様子に由来していると言われています。
さらに、浄土真宗が拠り所としている経典「浄土三部経」の中の『仏説無量寿経』には、「咸然奏天楽暢発和雅音(咸然として天の楽を奏し、和雅の音を暢発して)」と、『仏説阿弥陀経』には、「又舎利弗彼佛国土常作天楽(また舎利弗、かの仏国土には、つねに天の楽をなす)」とあり、阿弥陀仏の極楽浄土の世界には雅楽が奏でられていることを説いています。
このことから、仏教と雅楽には、昔から深い関係があります。
寺院での様々な法要の際に雅楽が演奏されることによって、極楽浄土の世界をイメージする助けとなれればと感じます。
参照 『雅楽のひみつ』・『仏教と雅楽』・『雅楽のコスモロジー』
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除夜の鐘
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
私のお寺におきましても、大晦日に除夜の鐘を撞き、新年を迎えました。10年ほど前までは、近隣の方や御門徒の皆さま、友人知人が集い、108個のチョコレートを用意し、鐘を撞いては食べることを繰り返しながら、賑やかに除夜の鐘を撞いておりました。甘酒やぜんざいの準備など、手間のかかることもございましたが、夜遅くにお寺へ人が集う機会は滅多にないため、私自身も楽しみにしている行事の一つでございました。
しかしながら、コロナ禍以降、お寺にお越しくださる方は激減し、誠に寂しい限りではありますが、ここ数年は家族・親戚のみで鐘を撞いております。時代の流れとともに、大晦日の過ごし方も年々変化しているように感じております。
そのような中にあっても、古くから大切に受け継がれてきた宗教行事を後世へと繋いでいくため、家族揃ってお寺に足を運び、仏様に手を合わせ、一年間無事に過ごせたことへの感謝の気持ちをもって、除夜の鐘を撞きに来ていただきたいと願っております。
タグ:joe
「青海波」に寄せて ― 源氏物語の世界とともに舞った記憶
『源氏物語』紅葉賀巻にはこんな一節があります。
「源氏の中将は青海波をぞ舞ひたまひける…」
先帝の五十の賀にあたり、光源氏と頭中将が並んで舞を披露する、優雅で華やかな名場面です。
二人で舞う「青海波」は、舞楽の中でも特に気品高く、装束もこの舞のためだけに誂えられています。青海波文様に百余匹の千鳥を刺繍した袍、半臂、下襲、金帯、踏掛、そして太刀――。
まるで平安の雅がそのまま形になったような、格別の佇まいを纏います。
恥ずかしながら、私もかつて京都でこの「青海波」を数度舞わせていただいたことがあります。並びの位置は頭中将。紫式部が描いた美貌の貴公子にはとても及びませんが、それでも世界観を壊すまいと、当時の貴族であればどう舞うのか、どう息づくのかを想像しながら稽古に向き合っていました。
あの舞台に立つと、装束の重み、雅楽の音、舞台の空気――すべてが『源氏物語』の世界と静かにつながるような感覚がありました。観に来てくださる方の中には源氏物語ファンも多く、物語の一場面を現代に生きる私たちが受け継いでいるのだと思うと、不思議な責任感と幸せが入り混じったものです。
今思い出しても、あの時間は私にとって特別な宝物です。
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