また開催できる日を目指して、おめでたい曲を練習中!

 先々月から萬歳楽(まんざいらく)を練習しております。この萬歳楽の由来は諸説ありますが、左方四人平舞で古来より皇室では天皇の即位に用いられるように祝い事によく演奏されるめでたい曲です。
 舞人をされる方も大変です。身につける装束はなんと十点もあります。はじめに左方の襲(かさね)装束を着ます。下襲(したがさね)・半臂(はんぴ)・忘緒(わすれお)・表袴(おもてばかま)・赤大口(あかおおくち)・鳥甲(とりかぶと)・踏懸(ふがけ)・絲鞋(しかい)・金帯(きんたい)の順につけていきます。
 和鳴会でも数年前に二人舞ではありましたが演奏会で披露しました。
 またいつか再開の目処がたったら開催する定期演奏会に向けて予定していた今月の練習も県内が新型コロナの感染拡大防止集中対策期のため様子をみて中止となりました。ですので再開のためにも自宅で自主練です。




桜の季節に想う

 2月の凍えるような寒さから3月は毎日暖かい穏やかな日が続いております。
 春がきたんだなと思い日々生活していると、ふと境内の桜の木が目に止まります。
 この桜を見ると、ある言葉を思います。
 明日ありと 思う心の あだ桜
   夜半に嵐の 吹かぬものかは

 この言葉は親鸞聖人が九歳で得度を受ける際に詠ったと伝えられています。
 聖人が僧侶として生きることを願って比叡山の青蓮院を訪れた際、夜遅かった為に慈円僧正から「夜も遅く疲れているだろうから得度式は明日にしてはどうか」と促されました。しかし、親鸞聖人は命について「明日がある」と思い込むことを、いつなんどき散ってしまうかもわからない桜に譬え、夜に嵐が吹けばどんなに満開の桜でも散ってしまうと歌にしました。私達の命は桜に喩えられるように、非常に不安定な存在です。
 明日にしようでは、遅いかも知れません。
 今出来ることを一生懸命する。後悔のないように生きる改めて考えさせられる言葉です。


定期演奏会開催にむけて

 五月に予定している「和鳴会定期演奏会」に向け、練習を重ねている日々ですが、そろそろ当日の演出や、それまでの準備などに対しての打ち合わせも続いております。
 打ち合わせの中で、厳かさを中心に演出するのか。カジュアルさを演出するのか。はたまた、厳かでありながらカジュアルに演出していく。色んな意見が出るのですが、悩ましいのがコロナ禍という現状です。一つ提案しては「換気が」とか、「ソーシャルディスタンスが」となってしまいます。
 先日からワクチン接種が始まり、明るさが見えはじめたものの、今だに続く「新しい生活様式」の中で、どのように雅楽の魅力を発信出来るのか。自分達の演奏会に、どのような新しい価値観を付けられるのか。
 課題は山積しておりますが、会員一同、練習に励み、知恵を絞って新しい演奏会に挑みたいと思います。



新しい年を迎えて心も新たに

 明けましておめでとうございます!
 雅楽はおめでたい曲として様々な場面で演奏され、BGMとして流されています。お正月には特に耳や目にする機会が多いのではないでしょうか。NHKで毎年元旦の朝に放映される舞楽の放送では今年はコロナのためか、過去の演奏の様子が放送されていました。

 平安時代 701年(大宝元年)治部省のなかに雅楽寮が設けられ、雅楽は宮中の重要な儀式や年中行事に欠かせないものとして継承されてきました。752年東大寺盧遮那仏の開眼供養会で演奏会が行われたことは有名ですが、その後、四季折々の年中行事の際に演奏されるようになっていったようです。
 
 昭和30年には、宮内庁楽部の楽師が演奏する雅楽は,国の重要無形文化財に指定され,平成21年には、ユネスコ無形文化遺産保護条約「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に記載されました。これにより日本の雅楽は、人類が将来に渡って継承すべき文化であり、歴史的,芸術的にも世界的価値を有するものとして認められています。

 私たちは雅楽を演奏するものとして、我が国の伝統文化を、責任を持って次世代に継承していくために、これからも維持・発展・に努めていかなければならないと新年に際し改めて感じました。



令和2年を振り返って

 今年もあと少しとなりました。今年は日本中いや、世界中の方々が新型コロナウィルスに悩まされた1年になったと思います。和鳴会も会として何も行事を行えませんでした。
 しかし、「ピンチをチャンスに代える」じゃないですが、色々と新しい事に挑戦することも出来ました。来年には楽曲演奏の配信、また感染拡大防止に配慮しての定期演奏会なども予定しています。来年は少しずつですが、会として動いて行きたいと思います。今年は演奏会など楽しみにしていた方には、大変申し訳ありませんでしたが、来年は期待してお待ちください。関係各位の皆さんには、来年も引き続き変わらずの御支援御協力をよろしくお願い申しあげます。来年は皆さんと笑って会える事を念じたいと思います。
                                          会長大熊真司