聖徳太子

 推古天皇30年(622)2月22日は聖徳太子のご命日と伝えられています。
 宗祖・親鸞聖人は聖徳太子を「和国の教主(日本のお釈迦さま)」と敬われており、聖徳太子に関する多くの和讃を残されています。また、正嘉元年(1257)、聖徳太子の伝記を記した『上宮太子御記』という書物を書写しています。
 その中には、磯長にある聖徳太子廟に太子自身が書き残したとされる「廟崛偈」が収められています。(「廟崛偈」の一部を抜粋した、「三骨一廟文」といわれる親鸞聖人の真蹟も現存しています。)

大慈大悲本誓願 (大慈大悲の本誓願は)
愍念衆生如一子 (衆生を一子のごとく愍念す)
是故方便従西方 (是の故に方便して西方より)
誕生片州興正法 (片州に誕生して正法を興ず)

廟崛偈に興正という文字がでてきますが、江戸時代の興正寺では、聖徳太子の偈文から興正寺の寺号をつけたと説かれていました。

廟崛偈に声明の節を付けて「大悲段」という曲を作成し、多くの功績とともに仏教興隆にも尽力されたご生涯を振り返りながら、ご遺徳をお偲ぶ法要にもちいていました。



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本年もよろしくお願いいたします。

 この度の能登半島地震におきましてお亡くなりになりました方々、また羽田空港での衝突事故にてお亡くなりになりました方々に哀悼の意を表すとともに、被災されました皆様に心からお見舞いを申し上げます。
 昨年ようやく新型コロナも5類に移行し元の日常に戻りつつある矢先、突然の巨大地震や航空機衝突事故など衝撃な 出来事が続いて起こり、その場で立ちすくむだけの無力な存在である身に気づかされているところであります。
 1日も早く元の日常に戻ることを願いつつ、私たちが被災された方々にできることは何かを考え、寄り添えるように努めていきたいと思います。
 和鳴会もさらなる研鑽を重ね、各種法要や演奏会などでその成果を発揮できますように精進してまいります。
今年もよろしくお願いいたします。

                              和鳴会会長 岸上雄志


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再始動の一年

 今年も残り1日となりました。
 振り返ってみますと、今年は7月に和鳴会の活動を本格的に再開しました。会長を中心として夜集まって練習を重ね、香川県の寺院の法要や京都本山の興正寺フェスなどの行事で演奏をしました。
 来年3月に予定されている、ある寺院の住職継職法要は四箇法要という諸宗の大法要の中でも最高の儀式とされる作法で勤められます。その法要に向けて、年明けからはより気を引き締めて一丸となって練習をして参ります。
 本日31日は多くのお寺で除夜会があります。除夜の鐘を聞きながら一年間を振り返り、決意新たに新年を迎えたいものです。



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4年ぶりの報恩講お斎

 11月21日から28日まで、京都本山興正寺の報恩講が厳修されました。
 報恩講は親鸞聖人の命日法要で浄土真宗では一番大切な行事とされています。


 その最終日にはお斎(おとき)という食事があるのですが、コロナ過を経て4年ぶりに、このお斎が復活しました。


 このような時代劇のような空間でいただくお斎ですが、儀式の一部という側面ももっている食事です。
 現在ではだいぶん打ち解けた雰囲気ですが、かつては能楽の仕舞があったり、もっと格式ばっていて、緊張しながら食事したものです。
 4年ぶりのお斎をいただきながら、時代に合わせうところはあわしつつ、先人の想いというものは大切にしながら行事や儀式を勤めてまいろうと決意を新たに致しました。
 


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お笑いの本場で演出を学ぶ

近畿圏での仕事のついでにお笑いの殿堂なんばグランド花月に立ち寄ってきました。
これまでそう何度も足を踏み入れたわけではありませんが、毎度毎度大きな刺激を受けている劇場です。


それぞれの演者のステージが面白いのは言うまでもありませんが、劇場の演出や、演目のテンポ、全体の構成などすべてにおいて満足度が高い劇場です。
私たちも雅楽のステージを構成することがありますが、雅楽という音楽は平安時代の人のテンポ。ただでさえ現代人にはゆったりもったりしたものに感じるものです。それを趣のあるものだなぁと感じてもらえるためにはどういう演出をすればいいのか、劇場やあらゆるステージに足を運ぶことで勉強させていただいております。


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