今年を振り返って

 今年ももう少しで終わろうとしています。
 振り返ってみれば、まだまだコロナウイルスに振り回された1年だったと思います。和鳴会も、少しでも前に進みたいと思っていたのですが、なかなかうまくいかなかった思いです。
 今行われているワールドカップで日本中を湧かせた、日本代表の選手達が言っていた「新しい景色」。我々も来年には前に進んで「新しい景色」を見たいと思います。
 来年には、久しぶりの演奏会なども予定しています。皆さま楽しみにしておいて下さい。今年もありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。
 和鳴会会長 大熊真司



タグ:kuma

5年ぶりに御影堂で報恩講

11月21日~28日まで京都は本山興正寺の報恩講(親鸞聖人のご命日法要)が勤まりました。
興正寺は平成30年の大阪北部地震や2度の台風で境内や御影堂が被害にあい、その修復にコロナ禍も加わり、5年ぶりに従来の形での報恩講を勤めることができました。
やはり、大きなお堂で大人数で雅楽や声明が唱和される法要は迫力が違います。


また今回の法要期間中からYoutubeでの生配信も始まりました。(写真はYoutube動画の一場面)
法要の様子や法話を見ることができますので、是非興正寺チャンネルライブという項目からご覧になってみてください。


タグ:dai

雅楽が流れる法要

 先月末、自坊で秋季永代経法要がありました。永代経法要は浄土真宗等のお寺で主に春と秋に行われている行事です。
 ここ数年、コロナ禍でお寺の行事も例年通りに出来ない状況でしたが、久々に雅楽の演奏を入れた法要となりました。
 雅楽が演奏されると賑々しい法要になります。次第にもよりますが、今回は内陣にご法中様方が入堂される時には平調の「五常楽急」、そして退出される時には「陪臚」が演奏されました。法要後には「越殿楽」を演奏していただきました。
 演奏する側になると、じっくり聴く機会があまりなかったのですが、聴いているとやっぱり雅楽は良いなあと改めて思いました。



タグ:meg

時空を超えた音楽。

一日遅れではありますが、見事な中秋の名月を見ることができました。
そこでふと思い出したのが

天の原 ふりさけ見れば 春日なる
      三笠の山に 出でし月かも


という安倍仲麻呂の和歌です。
遠い異国から見るこの月と同じ月を、故郷の人も見ているんだろうなぁ。
何ともロマンチックじゃないですか。
そして宇宙単位でみれば、1300年程まえに安倍仲麻呂が見た月も今私が見る月もほぼ同じでしょう。
遥か昔の人が見ていたのと同じ月夜の空を見ている、ロマンチックじゃないですか。
雅楽もまた1000年以上の前の人が聞いていた音楽と、ほぼ同じ音楽を現代に聞くことができるものです。
ロマンチックじゃないですか?!1000年前の平安貴族が聞いていた音楽、是非聴いてみてください。



タグ:dai

地蔵盆

 毎年8月23日は地蔵盆が行われます。
 地蔵盆は関西が発祥とされていて、地蔵菩薩の縁日を中心に行われる、子供たちが主役の行事のことをいいます。日本では古くから地域の子供の守り神として、お地蔵様が信仰されてきました。
 去年はコロナ禍の影響で中止する自治会もありましたが、今年はどの地区でも開催されました。
 お地蔵様がお祀りされている場所は屋外なので、各自治会の方々が前もって除草作業やお掃除をされ、当日はお地蔵様が着ている帽子、ちゃんちゃんこ、はらんこ(腹掛け)が新調されていました。
 例年に勝る猛暑日でしたが、たくさんの方々がお参りされ汗だくになりながらも一緒にお念仏しました。
昔から行われてきた大切な地域の行事を今後も後世に残していけるよう精進しなければいけないと感じました。



タグ:joe