秋の永代経法要シーズン

 9月に入ると、浄土真宗の寺院では永代経法要がお勤めされます。しかし、今年もコロナ禍の為、香川県内でもまん延防止等重点措置が適応され、各お寺の状況などによっては中止や内勤めになっております。
 コロナ禍以前は和鳴会に所属する寺院でそれぞれのお寺へ参って、お勤めをしたり、法要に応じて雅楽も演奏しておりました。お寺の場合、雅楽は演奏や舞楽のためだけではなく、法要に出勤している導師や法中(ほっちゅう=お坊さん)の動作の中で演奏される時があります。主に導師がご本尊の手前にある正方形の畳の所(礼盤・らいばん)に上がる時と下りる時、そして本堂の内陣(ないじん)や余間(よま)に出勤している僧侶が本堂内から退出する時です。



 すべての寺院で行われてはいませんが、参詣者の皆さまが安心してお寺にお参り出来るように努めながら、またいつか雅楽が奏でられる法要が出来たらと思っております。


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お盆の由来

 「仏説孟蘭盆経(ぶっせつうらぼんきょう)」 には、お盆の由来となるおはなしが出てきます。
 お盆とは正式には「孟蘭盆」といい、 「逆さに吊されたような苦しみから救われる」という意味です。お釈迦様のお弟子の目連尊者は、亡き母が餓鬼道(むさぼりの世界)に落ちて、まさに逆さに吊されたように苦しんでいることを知り、何とか救おうとします。
 そこでお釈迦様にお聞きしたところ、8月15日に三宝(仏· 法· 僧) に、施しをしなさい」と勧められました。その通り実行すると、母はその苦しみから救われていくのであります。
目連尊者たちは何度も両手を上げ下げして喜びました。 その姿が、 盆踊りの説とも言われています。
 また香川県では、お墓や仏壇の前に灯寵をかける風習があります。口伝えで聞いてるのは、この灯寵を目印にご先祖が帰ってくるということです。一年目は白、二年目は銀、三年目になると金になります。これもまた地域や地方によって多少違いがあるそうです。



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入院とオリンピックと雅楽と。

 個人的な事で大変恐縮ですが、7月は三日間の治療入院を2回しておりました。網膜に炎症が起こり、ものが歪んで見え、その治療の為にステロイドを多量に点滴するというものでした。お陰様で歪みはスッキリ消えましたが、副作用として著しく免疫力が下がるというので、退院した後は自粛生活の様を呈していました。
 そんな中、始まった東京オリンピックが、心に張り合いをくれました。無観客開催が決定しましたが、開会式では聖火の最終ランナーが大坂ナオミさんだったことも、個人的には良かったと思いましたし、ドローンにも驚かされました。また、柔道から始まったメダルラッシュも気持ちが沸き立つものがありました。このまま、無事に閉会を迎えられればと思いながら、応援に力が入る日々を送っています。
 さて、前回の1964年の東京オリンピックでは、聖火最終ランナーは坂井義則さんでした。その坂井さんが聖火台まで駆け上がった階段の両側に、大きな楽太鼓が設置されていたのを記録映像で見たことがありました。当時の海外から来た選手に雅楽がどのように聞こえただろうかと、一人、想像を膨らませていました。


 私達、和鳴会の活動は、世界中の人とまでは言えませんが、身近な人からでも雅楽の魅力を伝えたい。そのような思いで演奏会やコンサート、学校等での活動を行ってまいりました。
 コロナ禍で思うような活動が難しくなっておりますが、活動再開のときの為、これからも地道に練習を続けていきたいと思います。


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教科書に

 先日、中学校に通う子供の教科書を何気なく見ていたら、音楽の教科書に雅楽が載っていました。
 様々な学校からの依頼で何度か演奏に行く中、学校の授業で雅楽を教えているのだろうなとは思っていましたが、実際に見る機会もなく、今回初めて教科書を目にしてみると、結構詳しく説明されていて、授業でも時間を取って勉強しているということに驚きました。
 自分が学生の頃の感覚で、学生たちは雅楽という昔からの音楽があり、そんなに理解も知識もない中、一つのイベントとして聞きに来ているのだろうと思っていましたが、授業でしっかりと学習した上で、演奏会に参加しているということが分かり、きちんとした演奏を聴かせなければという意識がこれまで以上に強くなりました。
 これからも多くの人に雅楽に触れていただけるような活動をしていければと思います。




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無観客!

 5月の連休も終わり例年より少し早い梅雨がやってきました。
 先日近隣の小学校の運動会が無観客で行われました。私の子どもが通う小学校は延期になりましたが、後日開催されることになっても無観客になる模様です。
 まだまだ先が見えないコロナ渦の世の中ですが、オリンピックをはじめ、プロスポーツ、コンサートをはじめとする、エンターテイメント界は最大の感染予防をして、何とか人を入れての興行を行おうとしているようです。
 色々な事情があると思いますが、人に披露することのために努力もできると思われますし、力を発揮することができると思います。早く多くの人が集ってそれぞれが努力してきたことを披露できる世の中になる事を念じるばかりです。



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