お笑いの本場で演出を学ぶ
近畿圏での仕事のついでにお笑いの殿堂なんばグランド花月に立ち寄ってきました。
これまでそう何度も足を踏み入れたわけではありませんが、毎度毎度大きな刺激を受けている劇場です。

それぞれの演者のステージが面白いのは言うまでもありませんが、劇場の演出や、演目のテンポ、全体の構成などすべてにおいて満足度が高い劇場です。
私たちも雅楽のステージを構成することがありますが、雅楽という音楽は平安時代の人のテンポ。ただでさえ現代人にはゆったりもったりしたものに感じるものです。それを趣のあるものだなぁと感じてもらえるためにはどういう演出をすればいいのか、劇場やあらゆるステージに足を運ぶことで勉強させていただいております。
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興正寺フェス
師の願い
声明(お経等に節をつけて唱える)の師匠から拝借した天台宗の声明本に『九條錫杖』がある。
盂蘭盆会に施餓鬼法要として「九條錫杖」が用いられるのだが、九條全曲唱誦すれば一時間近く要する曲である。
我々の声明の源流は天台声明であるのだが、師匠は京都大原に通われ天台声明を学ばれた。『九條錫杖』は昭和60年2月9日に購入し、同年3月7日午前大原実光院に於いて学ばれている。声明本に書き込みがあり、「真宗では願生偈にこの節をつけている。永らく法要で使っていないので習礼をしてどこかで使ってみたい。」とある。
『魚山余響』に
「願 生 偈
此本ハ就西本願寺先御門跡三回忌墨譜依懇望以功音錫杖新書之畢
享保十二丁末年二月 日 大僧都 珍雄
右信解院殿御三回忌ノ時ナリ 信順院殿懇望ニ依リ製セラレタルナリ珍雄ハ后ニ城南院大僧正ト申ス幸雄ノ弟子ナリトキヽツタヘタリ」
信解院(本願寺第十四世寂如)三回忌の時に信順院(本願寺第十五世住如)の懇望により享保12年(1727)珍雄が、九條錫杖の譜を願生偈につけている。
近年用いることがない声明曲であるが、師の願いを和鳴会で実現してみたい。
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継承
7月から大熊前会長の後を受けて新しく会長になりました岸上雄志です。よろしくお願いいたします。
まずはじめに、全国各地で起きました大雨による災害でお亡くなりになりました方々にお悔やみ申し上げますとともに、被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げます。
5月から新型コロナも5類に移行し、いろいろな行事や活動が再開し始めた矢先に、予想もしない自然災害が起こり、思うように生活ができない日々が続いております。
歴史を振り返ってみますと、私たちのご先祖様もこれまでに数々の天害や人災に合いながらも、それを教訓として復興してきました。
和鳴会も、これまでにたくさんの先輩方のご苦労により今に受け継がれています。どの時代も決して順風満帆な時はなく、今の私たちにはわからないご苦労をされてきたことを考えますと、先輩方の思いをしっかりと受け継いでいかないといけないと身が引き締まる思いです。
会の活動を通して、雅楽や声明の普及や継承、会員やご縁のある皆様の幸福に少しでも貢献できますように励んで参りたいと思います。
よろしくお願いいたします。
会長 岸上雄志
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これから