さまざまな ことを思い出す 桜かな

 今、四国高松では桜が満開です。
 桜の俳句といえば、タイトルに挙げた、松尾芭蕉のものぐらいしか知らないのですが、この句を思い出すと、特にこの4年に渡るコロナ禍を回想する自分に気づきます。本当に「さまざまなこと」が起こりました。
 緊急事態宣言やまん延防止等により行動が規制され、予定がことごとく延期や中止となり、不安や無力感を覚えた時もありました。一方、東京オリンピック・パラリンピックや、ワールドベースボールクラッシックのように、力を貰ったこともたくさんありました。
 ご存知の通りマスクの着用は個人の判断となり、5月には新型コロナウィルス感染症も季節性インフルエンザと同じ扱いとなります。何もかも以前の様には戻らないかも知れませんが、このコロナ禍に起きた「さまざまなこと」を、一つの糧として新しい歩みを踏み出せたらと、桜を見ながら思うことです。



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今年度の合言葉は「RESTART」!

 今年4月の出来事ですが、ある団体からの奏楽依頼がありました。
 当然、それに向けて練習をしたのですが、しばらく集まって練習をしていなかったため、スタンダードな曲でさえ合奏に一苦労という有り様でした。
 演奏当日は、つつがなく終えることが出来ましたが「継続は力」ということを痛感した出来事でした。
 和鳴会は6月で年度が変わります。今年度は以前の様な活動を徐々に復活させる計画です。
 今月は特別研修会を3年ぶりに行い、元宮内庁楽師の安西省吾先生に指導していただきました。また、定期演奏会も計画しています。
 そのために、なによりも練習を継続していくところからの「RESTART」の年度と心したいと思います。



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前を向いてスタート!

 新年を迎えたと思ったら、1月も終わりに近づき、まさに「元日や またうかうかの はじめかな」
を体現しております。

 昨年末は、新型コロナウィルスの感染者数も大きく減少していましたので、「今年こそは!」と考えていたのは、私だけではないと思います。しかし、ご存知のとおりオミクロン株による感染者の急増で、またもや出鼻をくじかれた思いです。一方、刺激を受けることもありました。例えば箱根駅伝で起こった師弟タスキリレーや、大相撲初場所で優勝した御嶽海関の大関昇進などが、個人的に考えさせられる出来事でした。

 感染者が増える中、先の事は不明瞭ですが、それでも私達に雅楽演奏を依頼してくださる方々がいます。その様な方々の想いに向かい合い、或いは自分たちの有り様に向かい合って、感謝を忘れず、今年も不自由な事はあるかも知れませんが、和鳴会の活動を拡め深めていきたいと思っております。



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入院とオリンピックと雅楽と。

 個人的な事で大変恐縮ですが、7月は三日間の治療入院を2回しておりました。網膜に炎症が起こり、ものが歪んで見え、その治療の為にステロイドを多量に点滴するというものでした。お陰様で歪みはスッキリ消えましたが、副作用として著しく免疫力が下がるというので、退院した後は自粛生活の様を呈していました。
 そんな中、始まった東京オリンピックが、心に張り合いをくれました。無観客開催が決定しましたが、開会式では聖火の最終ランナーが大坂ナオミさんだったことも、個人的には良かったと思いましたし、ドローンにも驚かされました。また、柔道から始まったメダルラッシュも気持ちが沸き立つものがありました。このまま、無事に閉会を迎えられればと思いながら、応援に力が入る日々を送っています。
 さて、前回の1964年の東京オリンピックでは、聖火最終ランナーは坂井義則さんでした。その坂井さんが聖火台まで駆け上がった階段の両側に、大きな楽太鼓が設置されていたのを記録映像で見たことがありました。当時の海外から来た選手に雅楽がどのように聞こえただろうかと、一人、想像を膨らませていました。


 私達、和鳴会の活動は、世界中の人とまでは言えませんが、身近な人からでも雅楽の魅力を伝えたい。そのような思いで演奏会やコンサート、学校等での活動を行ってまいりました。
 コロナ禍で思うような活動が難しくなっておりますが、活動再開のときの為、これからも地道に練習を続けていきたいと思います。


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