多 忠輝 師との出会い、稽古

 7月29日、高松興正寺別院に於いて一般社団法人雅楽協会主催の「こども雅楽ワークショップ」が開催され、和鳴会が講師を務めました。
 今回のワークショップには特別ゲストとして宮内庁式部職楽部の首席楽長を勤められた多忠輝師も参加してくださいました。
 多師からワークショップに来られた小学生に、笙は誰でも吹けることや、指の押さえ方、吹き方が伝えられました。子どもたちにとって多師から直接教えてもらえるような機会は、おそらく今後もないような貴重な機会となったことでしょう。


 また今回のワークショップに併せて29日と30日の両日、和鳴会も多師から10数年ぶりに稽古をつけていただきました。
 多師は約30年前より毎年のように来て稽古をつけてくださり、平成16年には会員の継職法要にも出役されるなど、当会の指導にあたっていただいておりましたがコロナ禍で練習、定期演奏会もなくなりお呼びする事が出来なくなっていました。そんな折に今回のワークショップを主催した一般社団法人雅楽協会より多師を招いて下さって良いご縁を頂きました。


 29日16時から課題曲、舞楽「陵王」の稽古をつけていただき、今までの練習が出来てないことを痛感させられました。特に音程、「下無(ファ#)が勝絶(ファ)に下がっている」また「押す音がはっきりしないからリズムがのってこない」とのご指導を受けました。
 練習が終わって師との夕食の席で大阪市高槻市の淀川にはヨシは篳篥のリードの原材料が広がっており、高槻市が保存に協力しているとのお話を伺いました。そこで雅楽協議会、雅楽協会も足を運んで群生地の清掃活動をしているそうです。師も雅楽奏者代表として高槻市長にお会いになったとのことでした。素晴らしい活動に感銘を受けました。

 翌日30日9時から正午には繰り返し舞楽「陵王」と「沙汰調音取」の稽古でした。笙にとっては腕前が分かる曲で篳篥との兼ね合いが大事なのですがなかなか難しいものでした。稽古最後には平調「越殿楽」「五常楽急」「陪臚」と今までとは違ったリズムでの練習になりました。
 今回の稽古で師から音程はともかく、何よりもリズムが大事ということを学びました。9月14日18時より京都本山「興正寺」に於いて当会の演奏会が開催されます。演奏会を前に良い指導を受けることができました。



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