舞楽 陵王

 舞楽の中では誰もが知っていると言っても過言ではないほど有名な舞になります。陵王は実在していた人物になります。
名前は「高 長恭(こう ちょうきょう)」中国の北斉の王族。眉目秀麗で戦場にて敵味方関係なく見惚れてしまう為、指揮が上がらず戦いにならなかったとか•••
そこで恐ろしい面を付け戦いに挑んだところ大勝を得、その喜びを表したのが舞楽陵王となったと伝われております。おめでたい席で何か舞をと言われれば、陵王となるほど定番の舞楽となっております。


ここまではどの雅楽会でも説明される内容です。
しかし大勝したその後を語られることはまずありません。
戦国の常と言えば治りつくのか分かりませんが、高 長恭は蘭陵王とは言ってもトップでありません。日本で言うなら征夷大将軍が上にいて、その将軍様に疎まれ始めます(高長恭の言動にも何かしらあったようです)。
そしてここで伝わるのが「賜死(しし)」で、これは褒美の一つだそうです。財宝に領地と言ったものと同じで「死」という褒美だそうです。私自身この話しを知った時には、祝いの舞じゃ無いとショックを受けました。舞楽を舞う者にとっては陵王を舞えると言うのは憧れでもあります。陵王を舞うときには、高長恭の栄枯盛衰、人の儚さを感じずにはいられません。

舞楽「陵王」の動画→こちら


雅楽の基本練習「唱歌」

いつもだと月2回程行っている練習も、今月は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による感染拡大防止ため、休みになりました。まだ未定ではありますが、定期演奏会に向けての練習は各自で行うことになりました。
雅楽の練習は合奏だけなく、唱歌や各管のみの練習も大切です。唱歌とは笙、篳篥、龍笛それぞれに楽譜がありまして、拍を取りながら歌います。


龍笛の譜面


篳篥の譜面


笙の譜面


いつか練習再開になった時のために自主練で頑張ります!


『朝に鶏鳴聞かば、夕べに死するは悔いあり』

原文
~朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり~

【意味】朝にどう生きるべきかを悟ることができれば、夕べに死んでしまったとしても後悔はない。

孔子の論語です。
道というのは、人が正しく生きる道のことです。しかし広い意味に立てば何かに打ち込み極めることも、道に例えられます。私たち僧侶も求道者でしょうが、『求道』と『死』を比較し、「死んでしまったとしても」とは、ちょっと言うことが出来ません。それぐらい大事なことという意味だそうですけど。

死んでまでやらなくても良いけれど、自分自身が出来ることを精一杯やらせていただく。道を極めることが出来ないとしてもやれるだけはやる。

今年に入ってから、先の報告の通り『四箇法要』の練習をしています。本番の善立寺継職法要まで残り僅かの期間となってしまいました。何とか少しずつ形になりつつあるように思うのですが、気を抜かずに当日まで、会員各々が努力を積み重ねていかなければなりません。

 さて、タイトルの意味についてお話しますね。昼間はお参りがありますから、練習の時間は、夜になることが多いです。そうすると次の朝はやっぱりしんどい。ましてや、早朝のお参りともなるとなおさらです。夕方頃には疲れも出てきてダウンしそうな時もあります。昨日、練習に行かなかったらよかったとついつい思ってしまうこともあります。なかなか格好良くはいけませんよ。そんな弱い自分と共に道を歩んでいく。

 ・・・出来ることをコツコツと少しずつ前に進んで行きましょう・・・


上記のように練習しておりましたが、残念なこととなってしまいました。

善立寺継職法要が来年、令和3年4月17日(土)に延期になりました。新型コロナウイルスの感染が広がっており、法要に関わる方々の健康を考慮して延期を決断なさったそうです。善立寺関係者の皆様のご苦労を考えると非常に気の毒に思います。1年ほど先にはなってしまいましたけれども、それまで練習を重ねて参ります。
また、今は企画の段階ではありますが、毎年恒例の和鳴会定期演奏会を秋に開催したいと思っています。その際、『四箇法要』を演目に加えることが出来れば良いな。一刻も早く新型コロナウイルスが終息してほしいものです。多くのイベントなどが自粛されることは残念ではありますが、それぞれが出来ることとしてそうしたこともやむなしでしょう。
次回に向けて頑張ってまいりますので、どうぞ温かく見守って下さい。宜しくお願い致します。


日々の鍛練が大切

早くも令和2年(*^^*)
2月に入り、北海道でも雪まつりに合わせて雪が量産中で大喜び⛄
さりとて今度はどか雪が降り続いて、もう雪いらんの大合唱(*´Д`)
人間は自分の都合でしか物事を考えられないからイカンよね✨
今回は、法要に向けての自主練習の巻です。
2月17日(月)に川島の善光寺に集合して本気の練習。寒い本堂でも、上着を脱ぎ捨てて汗かきながら頑張る人もありで2時間ガッチリお勤めしました!


結構本気のお勤め疲れました✨これが本番に繋がってくれると有り難いのですが、本番になってやってみないとわかりません。


しかし頑張ったこと、努力したことは、決して無駄にはならないはずだ~!まだまだやるぞ~!!
今月はなんと、後2回も(しか?)練習があります・・・鬼のように練習やりましょう!


四箇法要の練習をはじめました。

 明けましておめでとうございます。随分と遅いご挨拶となりましたが、本年も宜しくお願いいたします。
 さて、和鳴会の今年最初の練習は、「四箇法要(しかほうよう)」というお勤めの練習から始まりました。この「四箇法要」というお勤めは、奈良の東大寺の落慶法要<寺院建立の祝賀法要>に用いられ、延暦寺においても大寺院で大切な法要としてお勤めされた、歴史も古く、至高ともいわれるお勤めです。これを会員の一人が、今年の3月に住職の継職法要、本堂の落慶法要で「四箇法要」をお勤めしたいと言われ、練習に臨んだ次第です。


 写真は法要の一部、「散華(さんげ)」というお勤めです。文字の左側にハカセという音程を表す記号があり、これに沿って称えます。これを分かりやすく表したものが回旋譜とよばれるものです。


 これをもってしても難易度が高いのが、さすが至高の「四箇法要」です。課題はありますが、3月の本番に間に合うよう会員一同、心して励みたいと思います。

 尚、この法要では下記の通り「お稚児(ちご)さん」を募集しています。稚児とは乳児・幼児からやや成長した児童までを指し、古来『祭札』『入山式』などに美しく衣装って行列を組んだり、舞を舞ったりします。神仏と稚児は一体であり、幼い時にお稚児さんに出仕すれば、一層神仏との縁が深くなるとともに、清らかな神仏の徳をいただき、天人のように清く美しく成長すると古来言い伝えられています。


                記
① 日  時  令和2年3月29日(日)  
        午後1時より3時頃 まで
② 場  所  善立寺(高松市木太町)
        および周辺道路
③ 集合時間  午前11時
  集合場所  香川県農業協同組合 木太支店
④ 参 加 費   ひとり 金10,000円
       (貸衣装・子供用足袋と草履・昼食・記念品を含む)
⑤ 対  象  0歳児から小学6年生までの男女
⑥ ご持参品  『昼食券・記念品引換券』 ※後日、要項と共にお届けさせていただきます。
⑦ 申し込み  令和2年3月1日までに申込書に必要事項をご記入の上、参加費を添えて善立寺までお申し込みください。

お問い合わせ・お申込み先
善立寺
高松市木太町4310 ☎087-867-6811