節目
梅から、河津桜へと花の盛りの移り変わりが春を感じるようになりました。
大人になると同じことの繰り返しに慣れ親しんで「今年もこの季節がきたか」で日々を過ごすようになりがちですが、年度末の忙しさの中で中高生の卒業のニュースを目にすると、人生の節目を迎えた時のことを思い出すことも大切だなと…。
人生の節目は終わりであると同時に新たな人生の始まりです。それまでの積み重ねの成果の結果です。
新生活に心を弾ませている人もいれば、人生の進路に迷いを抱えている人もいるでしょう。
新たな人生を歩み始めると、それまでと違うペースに戸惑う事でしょう。
「イメージと違う」「こんなはずじゃなかった」結果、すぐに学校生活やキャリアをリセットしたくなった人も多いのでは…。
先日、お坊さん仲間の一人から「今日は楽だった。」と一日の感想をもらしたら「それは周りに迷惑をかけたな。」と父親に窘められたそうです。
「どうゆうこと?」
「仕事や勤めはしんどいぐらいでちょうどええんや。」
「なんで?」
「端(はた)を楽(らく)にさせるのが働くいうことやから、しんどいぐらいがちょうどええんや。」
人生の節目というのは、自分がどうありたいかを問う絶好の機会であり、ただ悩むのではなく、どう悩むかが大切なのではないでしょうか。
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紅葉の季節
長い猛暑の季節もようやく収まり、遅れていた秋が急速に現れ出しました。
その猛暑の影響か、農作物を筆頭に、季節の草木の成長も遅れ気味のようです。
秋は実りの秋と呼ばれるように、収穫の時期とされていますが、これまでの積み重ねが現れる時期とも言えます。食欲の秋です。
今年は、曼殊沙華が咲くのが遅かったと周囲は口を揃えていましたが、サンスクリット語で「葉より先に咲く赤い花」を表す言葉が「曼殊沙華」の語源と言われ、また仏教経典の中では「天に咲く花」という意味で「おめでたい事が起こる兆しに天から降ってくる花」と言われています。彼岸花と言われる花にしては私たちの持つイメージと反対の意味が込められていることに興味を惹かれます。
秋の収穫が一段落すれば、本格的な冬の季節に差し掛かるので、秋の季節の短さ・儚さを物悲しく捉える方も多いみたいですが、燃え盛るような紅葉の季節が始まったと思えば、物悲しさではなく、運動の秋・読書の秋、そして芸術の秋…心落ち着く貴重な時間を謳歌しましょう。
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