懐かしいなぁ、中学校の体育館
懐かしいなぁ~。
ろくぼく、バスケットゴールにマット。
いろいろ遊んでみたいなぁ~。
いやいや、ノスタルジーに浸りに来たのではありませんでした。
今日は高松市立木太中学校一年生を対象にした雅楽演奏会にやってきたのでした。
今年は、天皇陛下の即位の年でもあり、皇室行事で演奏される雅楽や日本の伝統的な装束にも特に興味を持ってもらうことができたのではないでしょうか。
これからお正月になるとBGMとしてよく耳にする「越天楽」もどんな楽器でどんな風に演奏するのかを実際に耳にするのは初めての体験だったことでしょう。
演奏の後には、どんな楽器で演奏しているのか、一つ一つ見てもらって代表の生徒に体験もしてもらいました。
なんの楽器でもそうですが、簡単にできるものではないんですよねぇ。
最後には雅楽を伴奏に舞を舞う舞楽「陵王」を鑑賞してもらいました。
スピードを求められる今の時代に生まれ育った中学生には平安貴族が好んだゆったりとした雅楽の世界はずいぶんとノロノロとしたものに感じられたかもしれません。しかし、生徒の代表からは「日本文化を大切にする気持ちをもって、日本文化に誇りを持ちたい」という言葉をいただきました。
日本文化を担うものとして、私たちも気持ちを新たにさせていただく言葉となりました。
観音寺市・一心寺「よるしるべ」
11月1日、夜7時より観音寺市にある一心寺さんで、「よるしらべ」のイベントがありました。このイベントは夜の観音寺を散策するアートイベント「よるしるべ」の一環として開催されたもので、山門や参道が日頃とは違った風景に演出されておりました。
そこで私達、和鳴会は舞楽「左舞 陵王」と「右舞 落蹲」を披露しました。この舞楽を上演するにあたり番舞(つがいまい)と言う決まりがあり、この陵王と落蹲が一対として舞うのが基本となります。
陵王は赤色系統の鮮やかな装束に身を包み、落蹲は緑色を基調とした装束に身を包み、色によっても違いを表現しています。
本堂には楽舞台が設置され、鞨鼓、太鼓、鉦鼓と笙、篳篥、龍笛の楽人は本堂内陣の板間に赤い毛氈が敷かれた所に座り、まずは陵王を披露しました。本堂の薄暗い明りと、舞人が楽舞台に入堂した瞬間にスポットライトが照らされ、厳かな雰囲気でした。
休憩をはさんで、落蹲が披露されました。私はこの落蹲を舞わさせて頂きましたが、多くの方に見て頂き光栄でした。面の見えにくい内側から見えた景色の中に子供が怖がって顔を隠していたのが、印象的でした(笑)
令和最初の定期演奏会
高松市にある興正寺別院で和鳴会定期演奏会がありました。
午後6時半からの開場で、開始の午後7時より5分前に開演を知らせらる板木が鳴りました。
管弦から始まった演奏会は、最初の曲が平調の音取、そして「五常楽急」でした。鞨鼓、太鼓、鉦鼓の三鼓、琵琶、箏の二絃、笙、篳篥、龍笛の三管で演奏しました。

続いて、声明の「初夜礼讃(抜粋)」を雅楽の歌物の代わりとして披露し、平調「越殿楽」が演奏されました。
演奏後の楽器紹介時に、司会の方が鑑賞されている皆様に雅楽を鑑賞する事が初めての方は?とお聞きすると、意外に大勢の方が初めてと挙手しておりました。
休憩をはさんで、舞楽が披露されました。和鳴会としては久々の番舞、龍の頭を模した面を付け、緋色の装束で舞う「左舞 陵王」と牙のある面に緑色系統の装束で舞う「右舞 落蹲」が披露されました。
ご鑑賞くださいました皆様、ありがとうございました。今後も演奏会に向けて和鳴会一同、励んでまいろうと思います。
第2回雅楽体験教室
10月12日(土)18時より、高松興正寺別院の本堂にて雅楽の体験教室がありました。
台風の影響もありまして、ご参加して頂けるのか少し気にはなっておりましたが、小学生から大人、そして外国人の方、12名様にご参加頂けました。
まず、参加者の皆さんの中でご希望の方に直垂という雅楽を演奏する時に着る装束を着て頂きました。そして好きな管をそれぞれお持ちになり、太鼓をバックにしたりして写真を撮っていました。
次に笙、篳篥、龍笛の3カ所に分かれてローテーションでそれぞれの管を体験してみました。笙は息を入れるとすぐに音が出ますが、篳篥、龍笛はそうはいきません。しかし、みなさんは教えてもらいながら音を出す事が出来て、大変喜んでおりました。
太鼓、鞨鼓、鉦鼓もローテーションで体験しました。三鼓では陵王乱声のドン、コン…を実際に参加者の皆さんに体験してもらいました。

参加者の皆さんに楽しんで頂けまして良かったと思います。またいつか体験教室を開催したいと思っておりますので、雅楽体験をしたいお方はどうぞ気軽に参加してみてください!
三渓小学校雅楽鑑賞
午前9時から高松市三谷町にある三溪小学校にて雅楽の演奏を行いました。全校生徒の皆さんが体育館に集合し、私達、和鳴会の演奏者はステージ前に設置された楽舞台で演奏しました。まず始めに、雅楽の衣装、直垂を着た三溪小の校長先生より生徒の皆さんにごあいさつがありました。その姿に生徒さんからも歓声が上がっていました。
あいさつ後、校長先生も私達と同じ楽舞台上に龍笛を手に座られました。最初の演奏は平調音取、越殿楽でした。
続いて、スクリーンを見ながら各三鼓、各管、二絃の説明がありました。そして舞楽陵王の説明後に舞が披露されました。
終了後、生徒の皆さんからいくつか質問がありました。意外に楽器や装束の金額に関心があったようでした。最後に代表の生徒さんからお礼のごあいさつを頂きました。近年では小学校の音楽の授業でも取り上げられる雅楽ですが、小学生の皆さんにも雅楽を生で聴いて頂ける、観て頂ける機会がありまして、私達和鳴会も良い経験になったと思います。