新しい時代の始まり!

 4月18日から20日の3日間、本山興正寺では宗祖親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要が勤められました。
 併せて平成30年の地震、台風など相次ぐ自然災害で損傷を受けた建物の修復や境内整備が完了した奉告法要と、ご門主様のご息女・華園真慶様が次の御門主となる立場「嗣法(しほう)」に就任する嗣法就任式も行われました。
 災害被害とコロナ過で十分な法要ができない状態が続いていたので、こんなに大勢の方にお参りいただいた法要は実に5年ぶり!感激しました。
 また就任式の行われた19日午後の座は嗣法様が初めて登壇。主となってお勤めをリードしたり、独吟もあり、堂々とした中にも美しい作法にこれまた感激しました。
 法要というと誰かの命日など「終わり」のイメージが強いですが、この度の法要は親鸞聖人の御誕生や浄土真宗が開かれたという「始まり」の法要。新しく整備された境内や、嗣法様の就任など興正寺にとってもこれからの新しい時代の始まりを感じる法要となりました。




タグ:dai

さまざまな ことを思い出す 桜かな

 今、四国高松では桜が満開です。
 桜の俳句といえば、タイトルに挙げた、松尾芭蕉のものぐらいしか知らないのですが、この句を思い出すと、特にこの4年に渡るコロナ禍を回想する自分に気づきます。本当に「さまざまなこと」が起こりました。
 緊急事態宣言やまん延防止等により行動が規制され、予定がことごとく延期や中止となり、不安や無力感を覚えた時もありました。一方、東京オリンピック・パラリンピックや、ワールドベースボールクラッシックのように、力を貰ったこともたくさんありました。
 ご存知の通りマスクの着用は個人の判断となり、5月には新型コロナウィルス感染症も季節性インフルエンザと同じ扱いとなります。何もかも以前の様には戻らないかも知れませんが、このコロナ禍に起きた「さまざまなこと」を、一つの糧として新しい歩みを踏み出せたらと、桜を見ながら思うことです。



タグ:mat

仏前結婚式

 令和5年2月4日、高松興正寺別院にて仏前結婚式が執り行われました。
 両家親族のみの少人数での式でしたが、和鳴会による雅楽の生演奏での新郎新婦入堂から始まり、大変厳かな式で両家のご家族も大変喜んでいただけました。
 また新郎新婦退出時には華葩(けは)という花びらに模した色紙を降らす作法・散華(さんげ)にて二人の門出を祝福しました。
 結婚式はチャペル式や神前結婚式、人前式が主流で仏前結婚式はあまり馴染みがないと思います。
 実際日本人口の50%が仏教徒である日本ですが、仏前結婚式は0.5%しか行われていません。仏前結婚式というのは仏様の尊前で夫婦になることを誓い、数限りないご縁によって出会い結ばれた事を確かめ合う大切な儀式です。
 今後広く仏前結婚式が認知され本山や別院、末寺で行われるようになれば仏教の活性化にも繋がるのではないかと感じました。



タグ:joe

時の経つのは早いもので

 あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
 年号も令和に変わってもう5年となりました。時の過ぎるのは早いなと最近つくづく思います。
 年を取ると体感として時間が早く過ぎるように感じます。これを説明したものとしてジャネーの法則というものがあります。
ジャネーの法則によると、時間の経過の早さは、年齢に比例して加速する。生涯のある時期における時間の心理的長さは、年齢の逆数に比例するそうです。
 この3年間コロナに苦しめられてきました。コロナ禍の3年が長いと感じる人もいれば、もう3年かと思う人もいると思います。何もしないと早く時間が過ぎ去っていくように感じます。こんな時だからこそ、自分のあり方が静かに問われているのではないでしょうか。
 しっかりと目標を作り、目標に向かって1日1日を無駄にすることなく過ごし、出来ることを考えていけるようになりたいものです。



タグ:rin

今年を振り返って

 今年ももう少しで終わろうとしています。
 振り返ってみれば、まだまだコロナウイルスに振り回された1年だったと思います。和鳴会も、少しでも前に進みたいと思っていたのですが、なかなかうまくいかなかった思いです。
 今行われているワールドカップで日本中を湧かせた、日本代表の選手達が言っていた「新しい景色」。我々も来年には前に進んで「新しい景色」を見たいと思います。
 来年には、久しぶりの演奏会なども予定しています。皆さま楽しみにしておいて下さい。今年もありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。
 和鳴会会長 大熊真司



タグ:kuma